明けましておめでとうございます。腰編

 さて、節分も終わりあっという間に月日が過ぎ去りますが、いかがお過ごしでしょうか?

 

 鍼灸治療ではやはり、年齢の高い方に接する機会の方が多いのですが、話を聞くと腰が痛いというのが多い印象です。人間は重力に対して抗しているので、これは宇宙に行かない限りは無縁にはできないと思います。まれに特に痛みのない方も当然いらっしゃいますが。

 

今回は、腰痛というテーマで三つのツボを紹介したいと思います。

「合谷」と「腎愈」と「委中」を順番に説明していきます。

まずは、

「合谷」

第1・第2中手骨底間の下、陥凹部、第2中手骨よりに取る

 

次は

「腎愈」

第2・第3腰椎棘突起間の外1寸5分に取る

第2・第3腰椎棘突起間はちょうど両肋骨の下の線を結んだ高さで、1寸5分というのは1.5横指分です。

 

最後三つ目は

「委中」

膝窩横紋の中央に取る

若いうちのこれらのツボを刺激して予防をしておくというのも必要なことかもしれませんね。

 腰痛の治療としては改善を見られない場合は整形外科やかかりつけ医の診察を推奨します。整形外科疾患以外の病気を疑われる場合もありますので。

 

 最近は早め早めの治療予防がよりいいと実感して感じています。私もいろんな方との治療を通して自分自身も健康な状態を維持したいなと思います。

 

お灸の季節

今年は、熱い時期が長かったように思います。やっと、朝晩が温度が下がってきました。体が冷えてきてお灸の時期ですね。

 コロナも落ち着きつつありますが、インフルエンザも同時進行という感じですね。

 

今回は風邪予防ということで、おすすめのお灸をご説明していこうと思います。

今回のお灸は「三角の灸」というものです。三角というので、三か所のツボという意味です。

一つ目は「大椎」

これは首を曲げた時に1番でっぱる骨(第7頚椎)の下に取ります。

二つ目は「風門」

背中上部、両方の肩甲骨の間にあります。下を向いた時に首の裏に大きくでっぱる骨があり、その骨から背骨に向かって数えて下2つ目の突起の骨、ちょうど指で3本分くらい下のあたり。左右外側の指2本分ほど離れた位置です。

 

この三点にお灸をすえていきます。

暖かくなるまでが目安かなと思います。

また、シャワーで暖かくしてもいいと思います。

 

体調管理は何をするにも大事。寒い冬を乗り切っていきましょう。

紫雲膏灸

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今日は紫雲膏がたまたま手に入ったので

紫雲膏灸をしていきたいと思います。

まず、紫雲膏とは、ひび、あかぎれ、しもやけ、魚の目、あせも、ただれ、外傷、火傷(やけど)、痔核による疼痛、肛門裂傷、湿疹・皮膚炎に効く軟膏の漢方薬です。シコンとトウキが入っておりミツロウ、ごま油などもつなぎとして入っています。

この紫雲膏を生姜やニンニクと同様、隔物灸として使っていきます。

紫雲膏をすることにより
・据える場所の固定

・艾が倒れるの予防
・火傷の予防
・皮膚から紫雲膏の薬理効果

が考えられます。

では早速準備していきましょう。

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今日は私が最近胃が疲れているようなので

「衝陽」というツボを使っていきます。

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このように第2中足骨と第3中足骨の間の中央付近でやや中指よりに取っていきます。

目印にもなりますね。

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いざ点火!!!

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これが意外に気持ちいい!

すえたあともあとからほんのりこの温かさがクセになりそう。

夏場でもお灸はおすすめです。意外とお腹や下半身がは冷えているのでこれで夏を乗り切りたいと思います。

お灸教室準備中

コロナウィルスの脅威はすごいものでもう3年経ちました。だいぶ落ち着いてきましたね。

そろそろ当治療院も、何か元気の出るようなイベントを開催しようと思っています。

患者さんの中にはご自身でお灸を購入して、自身の体に据えられてる方も、ちらほら。

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ご自身の体に興味を持たれるのはいいことだなと思います。

最近、よく感じるのは年齢が上がっていくと、メンタルとフィジカルが解離していくように感じています。なのでお灸をすることによってその場所を認知することができると考えます。お灸は気持ちいいのも、もちろんですがそのような効果もあると思います。

 

話はそれましたが、幅広い年齢層にお灸をより理解してもらい、鍼灸をより身近なものにしてもらいたいと思います。

また、期日が決まり次第公表させてもらいます。

2022年末

いよいよ2022年終わりそうですね。

今年は忙しくさせてもらい、みなさんのおかげ、またお役に立てれたらなと思います。

さて、年末は何かと急患が多いように思います。寒さがきつくなる時に連れて体調が崩れやすくなってると思います。

そこでやはりお灸がいいと思います。

いろんなサンプルがありますが、今回はレインボーとしょうがを使っていこうと思います。

しょうがのいい匂いがします。レインボーはややマイルドな温かみです。

腰がしっかり暖まった証拠にあかみ(フレア)が出ています。今回お灸した場所は腎愈というつぼにすえました。腰痛や下肢の冷えなどに効果があります。

 

冬に体を温めるのも必要ですが、温めすぎもよくありません。帰ってめまいなど、逆効果になる場合がありますので、なんでもほどほどに。

 

では、よいお年をお過ごしください。

お灸のサンプル

季節の変わり目になりました。この時期は体調の崩しやすい時期になります。なんだか元気が出ない、ぎっくり腰など、環境に追いつかないことによってさまざまな不調が考えられます。こんな時にもお灸ですね。

 

余った乾燥よもぎがあったので日が経って少し湿気りかけてましたが、また天日干しして乾燥させました。

左が余分なものを取り除いたもぐさになります。

ふわふわが違います。

毎回もぐさを作る度に、この作業は非常に大変だと思います。初心にかえるいいきっかけだなと思います。

さて、今回の本題は、お灸のサンプルの話ですが、写真のように、いろんな種類があります。火の強さ、煙の量、香りの種類等、さまざまです。

 

最近では女性にはうれしいアロマ系のお灸もあります。

九州では博多駅前にせんねん灸のショールームがあり、自分に合ったお灸を見つけることができます。最近、セルフケアに興味のある患者さんには、サンプルを配りその方に合ったおすすめのツボを紹介させていただいています。それが家族にも広まりお灸の認知度が上がればよいなと思います。

 

灸頭鍼

今回は、「灸頭鍼」という種類のお灸というか鍼灸術をご紹介したいと思います。

読んで字のごとく、鍼の頭にお灸をしたものになります。鍼の刺激と同時に温熱効果をあたえるもので、私の場合はよく背中あたりに用います。

では、実際にやっていきたいと思います。

灸頭鍼は粗雑もぐさを丸めて使うのですが、今回は落下防止のために金具をの受け皿を使いたいと思います。

このようにもぐさを準備して、鍼を腰痛の方の腰に刺します。

この上にお灸をのせて、


点火!!

今の時期少し冷たいものが欲しくなりますが、ついつい取りがちになってしまうと内臓が冷え体調不良につながります。特に体幹部は冷えるとよくないので、お灸で体の調子を整えましょう。